当館について

About us

ごあいさつ

小泉凡(小泉八雲記念館館長、小泉八雲曾孫)

初代の小泉八雲記念館開館から82年、日本人小泉八雲が誕生して120年になる2016年の夏、展示構成を拡充・一新し、ライブラリーやホール、ミュージアムショップを備えた小泉八雲記念館に生まれ変わりました。

第1展示室では「その眼が見たもの」「その耳が聞いたもの」「その心に響いたもの」というコンセプトのもとに生涯を編年で紹介し、第2展示室では八雲の事績や思考の特色を「再話」「ジャーナリズム」「教育」「いのち」「八雲から広がる世界」など、いくつかの切り口から描き出しました。「再話」コーナーでは松江出身の佐野史郎さん(朗読)と山本恭司さん(音楽)による、八雲が再話した山陰地方の5つの怪談をお楽しみいただけます。

当館は小泉八雲という多面的な作家を知る基本情報を遺愛品の展示と解説を通して紹介するとともに、八雲ゆかりの世界各地と情報共有を行い発信します。また教育機関と連携し、未来を担う若者の教育の場として活用されることをめざしていきます。

イサム・ノグチの父で世界的な詩人、野口米次郎は八雲を予言者と呼びました。それは、八雲が西洋中心主義の偏見にとらわれることなくオープン・マインドで明治日本の本質を洞察し、未来の日本へ提言したことに起因します。

八雲の多面性と 開かれた精神 オープン・マインド の航跡を当館で楽しんでいただければ幸いです。

フロアガイド

当館の施設をご紹介します。

収蔵品

当館の収蔵品の一部をご紹介します。

小泉八雲記念館図録『小泉八雲、開かれた精神オープン・マインドの航跡。』ミュージアムショップで取扱中

詳細

利用案内

入館料

  個人 団体割引
大人 410円 320円
小・中学生 200円 160円
  • 団体割引は20名以上
  • 障がい者手帳、療育手帳などの所持者及び介護者1名は無料

2館共通券

  小泉八雲記念館小泉八雲旧居
大人 560円
小・中学生 280円
  • 各施設の窓口で販売しております

3館共通券

  松江城天守小泉八雲記念館武家屋敷
大人 1,100円
小・中学生 510円
  • 3館共通券を提示されるとつぎの観光施設の入場料金が割引されます:
    松江歴史館小泉八雲旧居堀川遊覧船明々庵・月照寺・その他
  • 各施設の窓口で販売しております
  • 松江城天守・小泉八雲記念館・小泉八雲旧居の3館共通券の販売は終了いたしました

キャッシュレス決済

VISA, JCB, Diners Club, Mastercard, American Express, Discover / ICOCA, manaca, Suica, SUGOCA, PASMO, nimoca, tolca, はやかけん, QUICPay, 楽天Edy, WAON, nanaco / UnionPay

開館時間

4月1日~9月30日:8:30-18:30(受付は18:10まで)
10月1日~3月31日:8:30-17:00(受付は16:40まで)
年中無休(館内メンテナンスのため、年6回の休館日をいただきます)

お問い合わせ

〒690-0872 島根県松江市奥谷町322
TEL: 0852-21-2147 FAX: 0852-21-2156
E-mail
撮影許可申請

アクセス

  • JR松江駅から
    • ぐるっと松江レイクラインバス約16分「小泉八雲記念館前」下車
    • 松江市営バス約14分「塩見縄手」下車、徒歩5分
    • 一畑バス約20分「塩見縄手入口」下車、徒歩1分
  • 一畑電車松江しんじ湖温泉駅から
    • 徒歩約20分
  • 専用駐車場はございませんので、最寄りの駐車場をご利用下さい。

SNS

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沿革

小泉八雲亡きあとの松江には、八雲の記念館を作ろうという機運が生まれました。根岸磐井(小泉八雲旧居当主)ら八雲の教え子やゆかりの人々を中心に組織された(第一次)八雲会はその運動の中心にあり、小泉家から八雲の遺品の寄贈を受けました。建設資金の確保は難航しましたが、松江市出身の弁護士・岸清一や、東京で募金運動を展開した市河三喜らの尽力で着工にこぎつけます。根岸磐井が提供した旧居の隣接地に建てられた記念館は、八雲会から松江市に寄贈され、1934年に開館しました。

旧記念館は、のちに日本歯科医専附属医院や黒部川第2発電所などを手がけたモダニズム建築の旗手・山口 蚊象 ぶんぞう (のち文象)の設計で、古代ギリシャの神殿を思わせる列柱が並ぶファサードが印象的な建物でした。

現記念館は、塩見縄手地区が松江市伝統美観保存区域に指定されたことに伴い、木造平屋(一部鉄筋土蔵造)の和風の外観で建て替えられ、2016年のリニューアルで増築、一部2階建てとなりました。

6月25日、八雲の教え子やゆかりの人々を中心に、(第一次)八雲会創立。

6月、高橋節雄(松江市長)と落合貞三郎が東京の小泉家より八雲の遺品(机、椅子)を受領。松江で披露される。

6月、岸清一、高橋節雄、落合貞三郎が小泉家より八雲の遺品(自筆原稿、トランクなど)を受領、八雲会に寄贈。

9月、桑原羊次郎ら20名連名で「旧居保存記念館新設の義捐金募集案内」を出すも、費用調達は難航する。

1月、岸清一、記念館建設費1万円のうち5,000円の寄附を桑原羊次郎に約束。

2月18日、小泉セツ(八雲の妻)没。

10月、市川三喜、小泉八雲記念館建設への協力を石倉俊寛(松江市長)に約束、東京で小泉八雲記念会発足。

1月、小泉八雲記念会が「記念館建築費用募集」を出し、目標額を上回る約6,510円を集める。費用の一部で八雲関係の図書350冊を購入、八雲会に寄贈(現在は松江市立中央図書館八雲資料室所蔵)。

3月14日、根岸磐井没。

6月、山口蚊象設計により起工(11月竣工)。

10月29日、岸清一没。

6月6日、小泉八雲記念館を八雲会から松江市へ寄贈。竣工式・開館式。

6月27日、八雲の研究者や学校教員、学生らを中心に、(第二次)八雲会発足。長らく記念館に事務局を置く。

10月16日、小泉凡(八雲曾孫)が学芸員として着任(1996年より顧問)。

来日100年記念特別展を記念館、松江郷土館、松江市立図書館で開催。

会議室を企画展示室に改装。「ラフカディオ・ハーンとギリシャ」を皮切りに、年間1〜2本の企画展を開催。

7月16日、リニューアル開館。企画展「怪談:再話文学の永遠性」。